無理な食事制限や栄養不足には注意が必要

あんなに頑張って痩せたのに、ダイエットをやめた途端に以前の体重よりも増えてしまう恐ろしきリバウンド。 これの大きな原因は、無理な食事制限や栄養不足となってしまうダイエットです。 これをしてしまった人は、健康的なダイエットのやり方とはいえません。 食事を抜けば一時的な体重減少は起こりますが、長期的に見ると太りやすい状態（＝飢餓状態）になっただけで、ダイエットどころかリバウンドしやすい身体になってしまうのです。 栄養が身体に取り込まれると、脂肪細胞が膨らみレプチンというホルモンが分泌され、脳の満腹中枢が刺激されて満腹感を得ます。 同時に、交感神経が活発に働いて脂肪の分解が始まります。 ダイエットにより食事の量が減ってしまうと、レプチンの分泌量が減り満腹感を得にくくなるだけでなく、交感神経が働かずに脂肪分解されにくくなります。 ダイエット中の食事は、栄養バランスの良い食事を摂り、噛む回数を増やすことにより少ない量でも満腹中枢が刺激されるように工夫して、満腹だと感じやすくさせましょう。 また、ダイエットを始めてしばらく経つと体重が減りにくくなる「停滞期」に突入します。 食事の摂取量が極端に減ってしまうと、身体は飢餓状態になり少ないエネルギーをより効率的に利用し始めます。 これは、今までと同じように活動しようと防衛本能が働いているからです。 この停滞期にダイエットをやめて摂取量を通常に戻してしまうと飢餓状態は継続しているため、今まで以上に過剰に脂肪として蓄積されます。 それに加えてエネルギー消費を抑制し続けてしまうので、結果的にリバウンドする人が続出するのです。 停滞期に入ったとしても断食などの無理なダイエットはせずに、栄養バランスの良い食事と運動を継続することが必要です。